• 奈良の中心部でありながら、古来の風景が色濃く残り、伝統的な町屋が連なる春日山麓の高畑エリア。
    江戸時代は、春日大社の神職が居住する社家町として、大正以降は、志賀直哉をはじめ多くの文人墨客に愛された土地です。
  • その一角に京都の数奇屋大工・下嶋松之助が手がけた一軒の数奇屋住宅がありました。
  • そこは、明治期より代々実業家として奈良の文化発展に寄与し、万葉歌人に詠まれた春日山や若草山を借景とした名庭園、依水園と深く関わりがある関家の旧居でした。
  • 私たちは長らく手つかずとなっていたその建物をこの度、一日一組の宿に仕立てました。
    宿の名を<翠門亭>といいます。
    由来となったのは、明治期の奈良で活躍した実業家であり、茶人の関藤次郎の雅号「翠門翁」。関は、江戸時代に麻を扱い、豪商の別邸と庭を整え、依水園を完成させた方で、私たちはその関の遺志を引き継ぐ心意気で、名を拝借しました。
  • 1923年の竣工から100年近く時を重ねた母家は、数々の雨風にさらされ朽ちかけていましたが、骨格の美しさを活かしながら新しい解釈で再生し、ジャパニーズモダンを牽引してきた前川國男や剣持勇、そして、イサムノグチ、ジョナサンモンク、ホンマタカシなど、国内外の家具やアート作品を空間全体に織り交ぜつつ、建物を通じて生活の豊かさを体感できる空間に仕上げました。
  • 100年前に生まれた住宅を伝統継承するとともに、100年先に伝統と感じてもらえる、新たな要素を加えながら、時代と共に残っていけたらと思っています。
  • 今と昔、日常と非日常の間をたゆたうかのような、心地よい滞在をお楽しみいただける、奈良の別邸として、四季折々の高畑の美しさをお届けできるよう、皆様のお越しをお待ちしております。
  • 客室:一日一組様限定(基本2名様利用。3名様ご希望の場合は、エキストラのお布団をご用意いたします)
  • 宿泊スタイルは素泊まり、朝食付き、朝・夕食付きです。
    二階建ての客室は、一階にキッチン、リビング、ダイニング。二階にベッドルーム、バスルームがございます。キッチンでは、簡単なお料理もしていただけるように、調理器具や食器なども取り揃えております。
  • お茶や軽食を楽しみながら自由な時間を過ごしていただく場所として。そして、レストランとしてもご利用いただけます。料理人が旬の食材と鮮度を大切に、奈良の美味しい食材をふんだんに使用した特別なお料理を提供いたします。その日、その時にしか食べることのできない四季の味を、ぜひご堪能ください。不定期で、特別な食の会やイベントも行っております。
  • ご利用方法
    翠門亭レストランにつきましては、
    ご宿泊以外のお客さまにもご利用いただけます。
  • サロン・レストラン 営業日時
    13:00 - 20:00(19:30 L.O)
    木曜・金曜・土曜
    *13〜17時はサロン(喫茶)として、17時以降はレストランとして、和食を中心とした季節の一品料理とお酒をお楽しみいただけます。
    *イベントなどにより不定休のため、詳しい営業日についてはinstagramをご覧ください。
  • ご昼食、ご夕食など、ご希望、シーンに応じた和食コースなどのご相談も可能です。
    昼食 5,500円より
    夕食 16,500円より
    お気軽にお問い合わせください。
  • *コース料理のご予約は3日前までの予約制とさせていただいております。
    *貸切のご利用も可能です。利用料などの詳細はお問い合わせください。
    *13歳未満のお子様のご入店をご遠慮いただいております。
  • また、翠門亭会員(入会費7,700円)へのご入会で、会員価格、イベント先行予約などの会員限定の特典、優遇がございます。